浄泉爺のブログ

浄泉爺の考え事を記録します(研究のこと、仏教のこと、教育のこと、ドローンとか)

寺に戻って丁度1年になった

今日は2020年3月10日。2019年3月10日に寺に戻ってきたので丁度一年になる。

 

自動車で東京から戻ったので、東京を出たのは3月8日だった。二日かけて戻った。

 

途中、岐阜と岡山に泊まったが、岡山に居るときに、寺と縁が深い人の葬儀があると父から電話があった。私は間に合わないので葬儀は父が単独勤めたが、思えばそれが父が勤める最後の葬儀だった。そしてその方の一周忌は数日前に私が勤めた。父は昨年の3月19日から入院が続いている。

 

帰ってからの心の変化は以下にまとめたつもりだったが、だらだら書いていて今読むとわけがわからない。

 

jyousenjii.hatenablog.com

 

さて、いま世の中は新型コロナウィルスの感染拡大のニュースで溢れている。どうも世界規模での蔓延は避けられそうに無い状況になってきた。

headlines.yahoo.co.jp


上の記事中、「長期的な見通しについては、世界的流行を完全に封じ込めることはできないとし、国内の流行を抑えられたしても海外から持ち込まれるなど、再流行してもおかしくない状況が続くことが見込まれるとした。」とあるように、日本国内でがんばったところで・・という雰囲気が出てきており、この論調が高まると経済優先の動きに一気に動くかもしれない。テレビを見ていても、ウィルス由来の死者数と経済悪化からくる死者数を天秤に・・という話がでるようになってきた。国による経済支援にも限界がある。国債を発行するにしても、他の国もこれからどんどん国債の発行をするだろう。そうすると、国債自体の安全性が不安になる。また、そもそも世界的な株安にもなってきており、国債依存もそもそも成り立つのかという疑問もある。

 

現代社会はグローバル経済で、国と国との経済的依存関係が強くなっており戦争が起きにくい構造となっているが、一方で今回のような状況になってしまうと、鎖国をするわけにもいかず、一国だけの考えでは打つ手がない。

 

これは、所謂感染症拡大なのだが、映画で言えばエイリアンの侵略的な状況と考えるべき状況だ。今こそ世界が手を取り合って・・という状況にあるのは間違いなく、国際社会がどういう行動に移せるかが試されているように思う。場合によっては、地球人類が一段と高いレベルの平和を得る機会に繋げられるかもしれない。ただ、それを得るにしても、被害はできるだけおさえられるよう、個々が努力を続けるしかないだろう。結局の所、当面は個々がしっかり手洗い等続けるしかない。

 

ただし、全体のために個々が大きな犠牲を払う必要が出てくる可能性は出てきた感じがある。既に犠牲を払わざるを得ない状況にある人も多いだろうが、より多くの人がそのようになりそうだ。日本人は比較的このような状況に対応できる方だと思うが、今回はどのようになるだろうか。

 

「歴史的緊急事態」と宣言されたようだ。

 

歴史を目撃しているということではあるが、その歴史の当事者になるというのは、それなりの責任がある。最終的には政治の責任と言われるのだろうが、今回は特に個々の行動が全体の結果に繋がる事態であると心しておく必要がある。