ガラケー
いわゆるガラケーと呼ばれるものがある。
最近は、中身は最新のAndroidOSで、見た目が旧式のガラホというのもあるらしい。
基本的には操作系(ユーザーインターフェース)の違いで分けていると思われるし、ここではそのつもりでガラケーと言っている。
今、施設にいる父が数年前、つまりまだ比較的元気だった時にスマホに変えたがっていた。僕としては、もう高齢なので、ここでスマホに変更して当人の使い勝手が悪くなるのは目に見えていたので、そのままガラケーを使い続けさせた。
その後、入院生活となり、施設のお世話になることになった。
そこで、ガラケーを使い続けることのリスクが見えてきた。
当人が使えるときは何の問題もないのだが、当人がたとえば介護状態になった時、他の人にお願いして電話等をかける事態となる。その時に、若い方々、僕も含めてその旧タイプの操作系を使えないということが起こりえるし、実際に起きた。
おそらく、こういった事態はこれまでも繰り返されてきたのだろうが、最新の技術をある程度追い続ける姿勢は、自分が使うものだからという視点のみならず、他の人に操作してもらう可能性があると言う視点が必要で、良くも悪くもその時代時代の共通的な操作系になったものを使うようにしていくことは大事だと思う。実は高齢者ほど、そのようにしないと生活の質の低下をもたらすことになるように思う。
父があの時スマホにしていれば、寝たきりの生活でももう少し外の世界との接点を持たせてあげることができたかもしれない。
一方で、自分も、まぁいまので使えるから良いやというふうにまず思う年齢になってきた。これは、結果として自分が困ったことになると感じたので、意識的に最新のものを追うようにしたいと思う。