浄泉爺のブログ

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転職前後のメンタルケア

前回の内容を公開した後に、そもそも人生において転職を2回(最初の就職も数えると3回)もするのであれば、その前後のメンタルケアが実は大事では無いかと感じた。

 

そう考えると、現状の日本ではあまり重要視されていない感があるが、今後メンタルケアに対応するカウンセラーの存在が重要になるだろう。

 

今の80歳までの人生設計においても、2度ほど転職がある。その前後といえば、合計4回。

 

第一に大学等卒業後の最初の就職。その前後は大変精神的に不安定になる事が考えられる。近年、若者の早期退職が多いようだが、メンタルケア的な事はあまりなされていないように思う。恐らく、卒業前の段階で一端そういったメンタルケアを入れておいて、就職後にもメンタルケアを入れる必要があるだろう。特に、最初の就職は若さが助けになるとは言え、大きな転換点でストレスは大変大きい。

 

続いて退職。これまで積み上げてきた立場等が一気に崩れて無くなる。私が退職したら会社はどうなるのか。後輩に、いつでも相談に来たら良いよと告げて去るが、いつまでたっても連絡もなく、届いていたお歳暮は来なくなる。これまでの私の人生はなんだったのかと鬱になる方も多いと聞く。これも、やはり退職前と退職後にメンタルケアを入れるとかなり違うだろう。

 

さて、100年人生においては、そのような転職前後ストレスが後4回増える事になる(転職を2回するという前提)。しかも、その4回は先の2回とは多少異なり、ストレスのタイプも恐らく異なる。今の私の感じからすると、やはり何らかのメンタルケアがあれば助かるように思う。

 

私の好きな探偵ものに「名探偵モンク」というのがあり、主人公であるモンクは精神を患っているため、カウンセラーに定期的に面会している。こういった、カウンセリングの仕組みは日本にもあるが、あまりメジャーでは無い。個人的には、もう少しメジャーな存在にしていかないと、近い将来の日本では精神的に病む人がさらに増えるように感じる。特に教育機関は、学生もだが教員も結構病むことが多い。精神状態を検査するテストは導入されたが、日常的にカウンセリングを受けられるようにする事は大事に思う。様々なハラスメントの対策にもなるのではなかろうか。常駐のカウンセラーが必要だと感じる。

 

一方で、お寺がそのような存在になればよいという考えも無くは無いが、やはりある程度の専門性が必要なので、気軽にできる事では無かろう。僧侶に対して、組織的に心理カウンセリング手法の講習会等を行う事は良いことかもしれない。ただ、近所の人を相手にしたカウンセリングは、守秘義務等の関係もあり、そもそも問題がある。ただ、そのような知識は、多くの人と接する僧侶には必要な知識であるので、やはり講習会のようなものはあった方が良いだろう。

 

今後の世の中の変化は大変大きいと考えられているが、その変化に人間が適応するには、カウンセリング等の補助が必須となると思われる。そういう人材育成を含めて、仕組み作りが急務では無いかと思う。