浄泉爺のブログ

浄泉爺の考え事を記録します(研究のこと、仏教のこと、教育のこと、ドローンとか)

iPhoneとかTwitterとか

2018年の12月から @JyousenJii アカウントでTwitterをしている。少し、iPhone関係で思い出を書いてみよう

 

実は、かなり初期の段階でTwitterを始めていた。丁度、日本にiPhone3Gが入ってきた頃(2008年頃)。確か、Twinkleというアプリがあった(調べたら今でもあった)。その頃、Twitterクライアントアプリが色々あった記憶がある。位置情報を扱うアプリが氾濫したのも当時で、あまり位置情報の扱いにユーザーが慣れていなかった事もあって、トラブルも多かった。どちらかというと自己責任的な雰囲気が強く、今のようにプライバシーに関する決まりもあまり無かった。

 

Twitterはイマイチ意味がわからず、当時 Blightkite というTwitter的なサービスがあった。これは、写真とともに位置情報を載せる事がほぼ前提のSNSで、日本でも結構な人数の人が使っていた。現在の私のFacebookの友達には、当時の Blightkite 仲間が多い(恐らく8割程度)。当時の記事を見つけたので張っておく。過去についても、こういう記事が残り、かつ気軽に参照できるのは素晴らしい。

 

japan.cnet.com

 

さて、この Blightkite は大変居心地が良かった。理由は、ユーザー相が新しい物好きで揃っていた為だと思う。そもそも、当時の日本において iPhone はだめだめ端末として話題だった。次の記事は、iPhone 押しの記事だがまとまっているのではっておく。タッチラボさんは、iPhoneユーザーとして結構お世話になった。今でも更新は続けておられるようだ。

 

touchlab.jp

 

ワンセグが無いとか、今であれば笑い話であるが、当時はそれなりに批判があった。そもそもワンセグってなによ?という時代がたった数年でくるとは誰も思わなかったのだろう。コピペができないというのも話題だった。当時は確かに機能的に不完全な部分が多かったが、その後のアップデートで徐々に解決されていく。今ではあたりまえの、アプリやOSの無料アップデートが当時の日本人にはあまり感覚が無かった。当初は、OSのアップデートは有料だったと思うが、後日無料になり、今ではあたりまえになっている。なんにしても、買った瞬間に不完全でも、その後のアップデートで改良されるという、現在のあたりまえが当時はあまりあたりまえでは無かった。

 

そのような、当時の世間的にはダメダメなiPhoneを、好んで使っている人達の中でも、さらに新たなコミュニケーション手段としてのSNSに興味を持っていた面々のみが存在したのが、Blightkite だった。だから、そこの面々とは、変な警戒感とかそのようなものは不要で、素直に最新機能の話であったり、それこそ雑談であったり気兼ねなく話ができた。これは今から思えばとても貴重な体験だった。

 

その中で、食べたものを見せ合う遊びが流行った。まあ今のインスタでの食べ物写真の氾濫に似たようなものだが、お題があってそれに沿った食べ物を載せていく。もちろん、店の位置情報も載せて。Blightkite 内で友達となっている人が、チェックインした店に入ってチェックインすると、友達のその店での投稿が見えたりした。先進的な人が多かった為、その後多くの人がIT関係のビジネスでの活躍の場を拡げていく様を見る事ができた。

 

その後、Blightkiteは経営上の問題で閉鎖される。当時は、同じような位置情報をベースとしたSNSが幾つかあったが、現れては消えるという状態だった。Blightkiteもコンセプトは良かったが、戦いに負けたのだろう。何故Twitterが残ったかよく分からないが、Twitterという名前や経営陣の手腕といったところだろうか。名前は結構大事だと思うし、案外そういう些細なところが生き残りに関係しているのは実感としてある。特に一般に広がるかどうかは、機能と言うより見た目や名前。後、有名人、今で言うインフルエンサーがそれに気が付くかどうか。

 

さて、閉鎖となると言うことで、出来上がっていた仲間関係をどうするかという事になった。当時は先に述べたように幾つかのSNSが有ったが、一番かたそうなのがFacebookだった。ただ、Facebookは(当時も)あまり高評価では無かった為、色々な意見が合ったが、Facebook内にクローズドなグループを作りそこに移動した。Blightkiteは匿名SNSで有ったが、Facebookは実名登録が基本であったのでその辺りも問題とはなったが、Facebookに仮名アカウントを作ったりして対応した。その後、実名に対する抵抗も徐々に消えていき、実名アカウントへの統一といった事も流れの中で起こったことも面白い。Blightkite に載せてきた写真や文章をどうするかといった話もあった。それらを抜き出し保存したりする人も多くいた。

 

その後、Facebookに移動して、グループの活動は続いたが以前ほど活発では無くなり、現状はほぼ停止している。理由は幾つか考えられるが、Blightkiteが特に良かったと言うよりは、単に飽きがきたということだろう。ジオキャッシングブーム(今はどうなんだろう?)で、リアルな繋がりに重点が置かれたり、SNSとゲームを合わせたものがでたり。基本的に新しい物好きが多かったこともあり、様々なブームに流れていったということだろうか。

 

現状、僕は個人アカウントとしては、Facebook, Twitter, Instagram をもっているが、それらはほぼ休止状態。一方で、寺に帰ることになり、少し自分を前向きにするためにも、情報発信をしようと考え、寺のFacebookページ、寺のHP、寺のInstagram、浄泉爺Twitterをはじめた。Twitterは実は苦手というか、人のつながり方がよく分からないと感じていたので避けてきたが、実はTwitterが今でも影響力が高そうなのではじめた。

 

はじめてみてわかったが、Twitterの繋がりはかなり薄い。基本、流行発見機という感じがする。皆が何が「今」流行っているのか。それに早く乗れるかを競っているようにも見える。メディアもTwitterでのトレンドをベースに報道をする。まぁ、これがTwitterが流行発見機に見える理由だろうか。皆が面白そうなことをリツイートする。多くの人がリツイートしていることは安心してリツイートする。

 

またいざこざが起きやすい。それはそうだろう、何せ文字数制限がある。短い文章で何か述べるというのは結構難しく、前提条件や背景を省略して発言するわけだから、誤解も生じる。一方で、Twitterユーザー間での信頼関係の構築は結構テクニカルに面白い。こういうTweetに対する返信にどういう反応をしてくるかで相手の人柄を知る。もちろん、ネット上の人格を作っている場合もあるので、それに載ってふざけていると突然キレられるということもあるようだ。顔が見えない、しかも短い文章のやりとりだけで、信頼関係を構築することは本来とてつもなく難しいが、何となくうまくいってる辺りも不思議ではある。

 

日常的な、殆どなにも影響を与えないTweetから、何か話題になって大きく拡散する様とのギャップが凄いので、ある種のギャンブル性を感じる。これも、多くの人がTwitterを続ける原因かもしれない。一度大きく話題になると(バズるという)、それをもう一度もう一度となる。人間は本来的にそのような性質を持っているようだ。

 

浄泉爺のTwitterアカウントは今のところ続いており、まぁ、なんだかよく分からないキャラとして存在している。今後の方向性なんてものは何も考えていないが、行き当たりばったりをしばらく続けよう。大きく誰かから怒られるような事も今のところ無く(結構実は気をつけている)、特に不快なこともないが、どうなることか。

 

ブログも何となくはじめて見たが、あまりに統一感がないのでなんだかなぁと自分でも思っているが、基本的に思考の変化の記録のつもりなので、細々と続けよう。

 

ところで、オーディオブックが結構良い。アマゾンのAudible会員は月額1500円で毎月一つコインが発給され、それで値段に関係無く一冊購入できるのだが、次が待ち遠しい。

 

次は、「三体」という中国人作家のSFを購入しようと思っている。日経サイエンス2020年3月号の特集のせいだ。早く来月にならないかなあ。

 

三体

三体

  • 作者:劉 慈欣
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: ハードカバー
 

 

日経サイエンス2020年3月号(特集:『三体』の科学/脳のコネクトーム)