初等教育を補助する教育についてのメモ
先日、どのような能力が欠けているかという事を、現在大学で指導している立場から考えた。
その中で、初等教育の重要性を考えたのだが、そもそも学習者そのものの立場というより、大人の立場からの考察でしか無い事に気が付き、そもそもそれが現在の教育の問題であるように思えたため、メモを書く。
子供はどのような環境で学習しているのか。人生をどう歩もうと考えるのか。
そこに大人の影響が大きいと考える。つまり、良い大学に行くこと。それが結果として良い生活、良い人生に繋がるという大人の思い込みが大きく影響している。
さて、このことを先日私自身が考えていたことに当てはめると、よりクリエイティブな人に育つことこそが良いという前提になっている。これを前提とするなら、結局それに向けた最適化された教育が設計されそれが運用されるだろう。実際、そういうものを私は求めている。
特に初等教育時期においては、これはもともそそうあるべきだし、今もそうであると信じたいが、あらゆる可能性に対してできるだけ対応可能な脳を育てることが大事である。それは何かと言えば、自らをアップデートする能力、新たな知識を得る能力である。また、知識を得る必要性を理解していること、これも大事だ。あたりまえのように思えるが、そうでもない。
よって、初等教育時期の子供が知っておくべき事は、
- 現在学んでいる知識の延長線上には何があるか?
- 自分が求める人生なんて子供の時期に分かるものではない。
- だからこそ、幅広く学び、それらの関係性や組み合わせを楽しむべきである。
- 学ぶ事は自らをアップデートする事であり、それはいつのタイミングでも可能である。
こういったことだろう。こういったことが、きちんと分からないのに、将来の夢をただただ言わせたりする。分かるわけがない。どういう仕事があるのか知らないのだから。じゃあ、色々な仕事を紹介しようという事もされているようだが、どうせ一部であるし、そもそも知らない事を認識させるべきだと思う。
私が今考えている教育の形は、そのようなものだが、具体的にどういったことをすれば良いかという事については模索中である。
教育の目標は、個人個人が自分の道を見つける事ができ、その上で、その道を実現できるようにすること。道を見つける事ができるようになるには、世の中を知る必要があり、それには時間がかかる。よって、様々な道に対応できる知識に加えて、知識を得るスキルと、そもそもその必要性を理解する事だろう。