マキタ沼にはまる
寺に住むと、庭、山仕事がもれなくついてくる。
庭は広くて良いが、それを綺麗に保つのは大変だ。放っておくと来山者に失礼であろうから放っておくわけにもいかない。また、山がある。寺は大抵山の近くにある。
山には木があって、あたりまえだがそれらは育つ。また、竹藪もあるが、竹はちょっと信じられないくらいの生命力で攻めてくる。
僕には一つの理論がある。何かするなら良い道具を手に入れよ。
少なくとも、良い仕事をするなら良い道具が必要だ。ただ、一方で良い道具があるからといって良い仕事ができるとは限らない。しかし、良い道具が無ければ仕事ができないなら買うしかない。これは、宝くじは買わないと当たらないというのと似ているが違う。僕は宝くじは買わない。
さて、結局僕はマキタ沼にはまっている。マキタとは、株式会社マキタのことだ。
何故マキタ沼にはまったのか。今日はその経緯を書く。
寺の前には庭がある。昨年は庭師にお願いした。細かいことを書くと支障があるのであまり書かないが、今年は自力でやろうということになった。その為にはあたりまえだが道具が必要だ。
祖父がツツジが好きだったようで、当山には沢山のツツジがある。ツツジと言えば丸く刈り込むものだ。刈り込むのにはもちろんはさみでチョキチョキでも良いが、バリカンのようなのでがーっとやればきっと楽ちん。やる気になるに違いない。そこで、近所のホームセンターに行った。
そこで出会ったのが、次のマキタだ。
バッテリー・充電器付きのモデルでそれなりに高価だったが、見た目も格好良いし、大きさ的にもこれだなという感じで買った。それまで、Twitter等でマキタの話題が出てきたことが有り、プロフェッショナルはマキタ的な雰囲気を感じていたので、それも後押しした。
これで、ツツジはまん丸になった。
さて、次に欲しくなったのはブロワーだ。最初はエンジンタイプを買おうかと思った。しかし、調べていると、マキタのブロワーがあることに気が付いた。しかも、先のバリカンのバッテリーがそのまま使えるモデルがある。
つまり、バッテリーと充電器は不要。すでにある。そうなると、なんと1万円を切った価格じゃ無いか。大体、バリカンとブロワーを同時に使う事は無いので、本体だけ買えば良いと気が付き、即購入。
実は、マキタはバッテリーが高い。純正以外には安いものがあるのだが、こういうのは純正以外のものを使うのは恐ろしい。実際、マキタのHPによると、事故もあるらしい。
さて、このブロワーも大変性能が良く使い勝手も良い。それから、バッテリーが素晴らしい。容量が多いのだろう、全然減らない。マキタのバッテリーが切れる前に、僕のバッテリーが切れるのだ。ちなみに、バリカン、ブロワー共通の純正バッテリは次のもの。
現在の価格は16500円。結構変動するらしい。
さて、こうなると山仕事もしたくなる。私の家の墓があるのだが、そこまでの道のりが、木と竹でかなり塞がれており、足の悪い母を連れて行くことがかなり困難になっている。それを克服するには、どうしても良い道具が必要だ。よって、上記のバッテリーが使えるチェーンソーがあるかどうかが次の問題となった。これまでの経験でかなり慣れてきた。Amazonで次のキーワードで検索する。
「マキタ チェーンソー 18v」
これで、これまでのバッテリーが活かせる商品がでてくる。バッテリー充電器別売りモデルを見つける。
するとこのかわいらしいチェーンソーがでてきた。バッテリー充電器別売りであっても、それなりの金額だが墓に母を連れて行くにはこれが無いとどうしようも無い。購入。
チェーンソーは実はちょっと買うのを躊躇した。どうも危険というか恐ろしいイメージがあるからだ。少なくとも、これまでのバリカン、ブロワーに比べると、危険性が高い。チェーンが外れたりしないだろうか・・等、幾つか不安があったが使って見ると、早速チェーンがずれてはまってしまった。チェーンオイルももの凄い消費量で驚く。はまってしまったチェーンは、説明書に従って取り外し、復帰したがイマイチ使い方がわからない。しばらく使っているうちに、チェーンの張りの自動調整の意味がわかった。
それから、付属のチェーンは木材用だが、実は竹用のチェーンがある。これは、門徒さんのおたくで、最近チェーンソーを買ったという話をしたときに、竹を切るんだというと、チェーンソーで竹は切れないような事を聞いたと聞いたのでその後不安になり調べた結果だ。実は、木材用のチェーンで竹を既に数本切っていたが、竹用をうたうものがあるならやはりそれだろうと即注文。
今日早速この竹用チェーンを使って竹を何本か退治したが、確かに違う!木材用だと、ガタガタはねる感じがあったが、竹用チェーンだと、ズバッと入って切れる。さすが、木材用の倍以上の値段がするだけはある。歯の色が違うので、材質が違うのだろう。ガンガン、竹を始末したので、墓までの道のりはとても歩きやすくなった。これで、母を墓参りに連れて行ける。
さて、こうやって、既にマキタ製品3台となった。但しバッテリーは一個のみ。先にも書いたが、バッテリーの容量が大きいのでしばらくは一個でいけそうだ。
振り返ると、バッテリーが使い回せるという事が、このマキタ沼の一つの原因であることがわかる。ただ、マキタはやはり格好良い。無駄のないデザイン。壊れそうにない雰囲気。マキタという何となく良い響き。
沼にははまってしまったが、今のところ後悔はない。
次に狙っているのは、掃除機。色は白と緑があるようだが、これまでの3つが全て緑なので、やはり緑がよいな。
あと、サーキュレーター。これはコロナ対策もあるので欲しいところ。 先の充電池が使えるタイプがあり、これは欲しい。寺の本堂というのは、コンセントが案外と不便なところにある。寒気のためのサーキュレーターはコードレスが良いだろう。
これは、ACアダプターでコンセントでも動くようなので、バッテリーもまだ一本でいけるかと思いつつ。
参考になれば幸いです。貴方も一緒にマキタ沼しませんか。
ちなみに、これまで購入した、バリカン、ブロワー、チェーンソー全て満足しています。良い性能だし見た目も良い。やる気になります。
追記:これを書き終わった後に、早速サーキュレーターを注文した・・。沼は深い。