浄泉爺のブログ

浄泉爺の考え事を記録します(研究のこと、仏教のこと、教育のこと、ドローンとか)

iRacing は緊張する

iRacing を続けている。

 

ロードコースについては、クラスもBまで上がり、それなりに成長している。ただ、現在スランプだ。

 

練習はよい。結構速くなった。ミスも少なくなった。集中力も結構もつようになった。集中力については、大変助かっている。そもそも、一つのことに集中するという事があまりなかったので、例えばレース20分とか集中を切らないようにせねばならないというのは、僕にとっては良い訓練になっている。はじめた頃は、5分毎に集中が切れてコースアウトしまくっていた。今は、集中が切れてコースアウトという事はあまりない。仕事にも集中力が本来必要なので、仕事に良い影響が出るのでは無いかと思っている。

 

一方で、最近困っているのは、緊張から来るレース中の体のこわばり。これは、当初は無かった。最近顕著になった事。

 

iRacing は世界中の人とレースができる。それが売りだ。また、AIレースというのもあり、コンピュータとの対戦もできる。ここが面白いところ何だが、AIレースは全く緊張しない。見た目は、人であろうがAIであろうが自動車が走っているし、AIは結構アグレッシブにくるのでレース自体は同じように見える。ただ、相手が人かどうか知っているかどうかで、僕の反応が違う。

 

iRacing には、先のクラスに加えて iRating という、その人の速さを数値化したようなものがある。もう一つクラスの決定に重要な Safty Rating (SR) という数値もあり、こちらは事故やコースアウトをすると下がる数値。速さと安全性の両立が求められる。少なくとも僕は安全性を重視してやってきたので、クラスはBまで上がったが、レースでの成績はあまり良くなく、iRating は低い感じ。

 

Safty Rating は、他のユーザーも気にしている数値であることは間違いない。それが下がるとクラスも下がる事がある。事故といっても、自分に全く否が無い事故であってもSRは下がる。例えば、事故が目の前で起こって、どうやっても避けられない状況で、そこに突っ込んだとか。コーナーでのブレーキングで追突されたとか。つまり、自分が他の人のSRを下げる加害者となる場合がある。それが緊張を高めている。

 

つまり、下手にミスができない。安全性を重視してコーナー手前で早めにブレーキングしたら追突されるとか、そういうこともよくある。1周目はタイヤも冷え気味で滑りやすいので、慎重にと走ると、やはり無理な追い越しに会い事故るとか。

 

こういうことが続き、とても緊張度が上がっていて、スタートから数周はずっと心臓バクバクで、手や足もこわばって、明らかにパフォーマンスが下がる。結果として、予選はそこそこ上に居ても、最初の数周で一人スピンをして最後尾になり、 iRating 下がるというのを繰り返している。どんどん、緊張度が上がってきているようにおもうので、これはレースの数を増やすしか無いと思っているところ。朝早い時間と夜しかしないので、できるレースはどんどんやるようにしよう。

 

相手がAIだと思えば良いじゃんと言われると思う。いや、それがどうもそうはいかないらしい。そう思おうとしても、脳はちゃんとその辺りわかっていらっしゃる。意識でどうこうなるものではないようだ。ただ、これも訓練だろうとは思う。

 

まだまだ下手なんだけれども、最初に比べればかなり上手になってきていて、その中でむしろ緊張度が上がるという経験は面白い。もっと上手になれば、緊張度は下がるのか?もっと上手になれば、そこで一緒に走る人のスキルも上がる。そうなると、実は事故も減るはず。ただ、自分が事故をすると他の人に迷惑をかける。もっと緊張度があがるのだろうか・・。

 

今朝も、予選は7位くらいだったかな。スタートで5位くらいに上がったのに、2周目で単独スピン。最後尾に落ちて、何台かスピン等で落ちていったが後ろの方でフィニッシュ。またまた iRating がかなりさがった。昨晩は、3位スタートでそのまま3位というのもできたが、練習で普通に出せるタイムは最後まで出ず、明らかにパフォーマンス低下。2位にはかなり離されてしまった。4位の人にはかなりプレッシャーかけられたが、それは何とか耐えたのは良かった。

 

精進続けます。

がまん貯金をアップデートした

がまん貯金というiOSアプリを数年前に開発した。

 

がまん貯金

がまん貯金

apps.apple.com

 

今回のアップデートで、最初のバージョンから収入源にしようと置いていた広告バナーを消去した。その代わりに、寄付をお願いするボタンを設置。アプリの使い方は、以下のビデオ参照。

 

www.youtube.com

 

近年の個人情報保護に対する関心の高まりがあり、特にアップルはその辺りに強い姿勢で対応している。個人情報保護を強く打ち出す企業というブランディングを行っているようだ。

 

そのようなことから、広告バナーを載せる場合には色々と手続きを踏む必要が生じた事と、広告収入が成り立つ程の人気アプリでは無い為、この度、広告バナーは消去した。

 

また、TheDLAというアプリも広告を出していたが、同様に広告バナーを消し去った。

TheDLA

TheDLA

  • Daishin Ueyama
  • 教育
  • 無料

apps.apple.com

 

TheDLA は、Objective-C という言語で書かれていて、その為高速動作している部分もあるのだが、アプリ内課金の仕組みを組み込むのが少々面倒なため、今のところその仕組みは実装していない。UIはSwiftで書いて、エンジン部分はC言語でという書き方で、将来的には全面的に書き直すつもりではある。

iRacing をはじめた

趣味を持とうと考えはじめた。

次の動画は、一見本物に見えるがゲームだ。ただ、コカコーラがスポンサーになっている世界規模の大会である。参加者は自宅等からネット接続し、ゲーム内の自動車を運転している。それらを、中継したものだ。じっさい、これらはライブ中継された(現在この文章を書きながら見ている)。賞金などよくわからないが、コカコーラがスポンサーなのだからけっこうなものだろう。現状の技術でこのリアリティなので、10年後などはどうなっていることやら。

 

しかし、こういうシステムが混乱も無くレース時間中動き続けるというのもかなり驚きだ。

 

youtu.be

 

ということで、この世界大会で使われている iRacing というゲームを趣味にする事にした。

 

以前からレーシングゲームが好きで、大学生時代には大きなゲームセンター(ゲーセン)にあったウイニングランというナムコのレースゲームをよくやっていた。

 

ja.wikipedia.org

 

YouTubeに幾つか動画あるが、こんなにショボい画面だったかと衝撃を受ける。筐体がゲームに合わせて動くというスタイルは当時流行した。セガデイトナというNASCARゲームを出していた。

 

それはそうと、iRacingというゲームを始めた。必要なものは、比較的新しく、比較的高性能なGPUボードを組み込んだWindowsパソコンセット。それから、ハンドルコントローラー(ハンコン)だ。

 

Windowsマシンは20年以上買ったことが無かったので、ネットでゲーミングPCはドスパラのが良いよってのを見たので、ドスパラで中間的な性能のものを購入。2日くらいで届いた。

 

www.dospara.co.jp

 

ディスプレイは、3面用意したりすると良いようだが、持っているOculus Quest でVRでできるという事もあり、とりあえず安いゲーミングモニター一つを購入した。もう少し大きなディスプレイ(ウルトラワイド)を買うべきだったと今はちょっと後悔している。近々買い換えるかも知れない。VRについては後述。

 

 

ハンコンは悩んだが、Fanatec の比較的安いもので揃えた。但し、ペダルはよいものにした。ハンコンを調べていると、ブレーキタッチの重要性を語るものが多かった為。プレイステーション対応のものは日本では購入できないらしいが、プレイステーション5の抽選で落ちたという事から、ゲーミングPCにはしったという経緯もあるので、プレイステーション対応していないもので全く構わない。(プレイステーション対応のものは、メルカリなどで高額で取引されている。)

 

fanatec.com

 

つづいて、イスというかレーシングコックピットは、これも色々あって悩んだが、折りたたみ可能な次のものにした。自宅に勉強机的な物があれば、それを活用する方法もある。以前、プレステ2あたりのグランツーリスモを、当時のロジクールのハンコンを机にセットしてやっていたが、イマイチだった。イスは大事である。

 

 

 さて、VRだが、Oculus Quest の初代を持っているので、そちらでプレイが可能。とてもリアルだが酔う。もの凄く酔う。慣れるのかも知れないが、今は使っていない。3面ディスプレイまたはウルトラワイドにしていくと思う。

 

iRacing では、各人の自動車をペイントできる。当然、浄泉爺を使うわけだが、全体は反応拡散系のパターンを用いた。所謂振動系のスパイラルパターンである。恐らく30年近く前に作成したもの。

 

f:id:JyousenJii:20210331110104j:plain

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こんな感じ。

 

日本でも結構やっている人がいるが、まだそれほどでも無いように思う。先のコカコーラのには無理なのはわかっているが、日本ローカルな大会にちょこっと出て、浄泉爺カーを披露するのが当面の夢だ。がんばろう。

 

近い将来、日本でも間違いなく話題になると思う。パソコン購入という出費は必要だが、本物の自動車レースに比べれば、とてつもなく安い。また、本物志向はあるだろうが、これはこれで、バーチャルレースの本物である。時代は変化していて、本物よりバーチャルの方が知名度が上がる可能性は無いとは言えない。自動車業界は、どんどん eRace に車体データを提供して走らせてもらうべきだと思う。バーチャルレースから実車に興味をもち、実車購入という流れは出てくると思うので。

 

さて、先の eNASCAR を見ていて、気が付いた事。

 

 

ハンコンのフォースフィードバックは、車の状態を知るには必須なのだが、疲れるのでどうしたものかと思っていたが、どうやら切ってやっているようだということがわかり、試してみよう。特に、オーバルでは切っても良いような気がしてきた。

 

お寺のネット環境改善計画・Part.2

追記:X20をさらに2台追加した (2021年3月23日最後に追記)

 

以前、お寺のネット環境改善計画というブログを書いた。

 

jyousenjii.hatenablog.com

 

その後、最終的な構成で利用を続けていたが、様々なモデルが混在しているのが気持ち悪くなってきたため、今回全てを Deco X シリーズで統一する事にした。具体的には、昨年先行して買った、Deco X20 が2台あったので、それに Deco X20 を4台買い足し、メインのルーターとなるものを Deco X60 とした。

 

最終的な構成は、

 

Deco X60 1台

Deco X20 6台

 

となった。参考までに、以前の構成は以下の通り。

 

Deco X20:2台

Deco M9 Plus:3台

Deco M4R:2台

Deco M3W:2台

 

以前のヘテロな環境においても、ネット接続自体は安定していたが、アプリから管理するときに、一部の Deco が通信できないと赤色表示されたりしていた(これはアプリ上の問題で、接続的には問題なかった)のが全く無くなった。以前は、トータル9台構成だったのが、今は7台。もう一台 X20 を追加したいところではあるが、現在の構成でしばらく運用を続ける予定。

 

現在の構成は、上記のアプリでの問題は全くなくなった。接続も安定している。Wi-Fi6をいかせる端末(スマホ、パソコン等)をもっていないので、Wi-Fi6対応については恩恵は今のところ無い。今後、対応端末が増えてくると良い事もあるのだろう。

 

追記:2021年3月23日

X20をさらに2台追加し、最終的に

 

Deco X60 1台

Deco X20 8台

 

となった。これで、ほぼ必要な場所には電波が行き届いた。

 

X20のハードウェアにはいくつかバージョンがあり、うちには現在Ver.1.0 が2台(昨年購入)、Ver.1.2 が6台(今年購入)となっている。ファームウェアのバージョンが異なり気持ちが悪いが、問題なく動いているようだ。

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また、使わなくなった Deco 達はネットで他の人に比較的良い値段でお譲りすることができたので、今回の入れ替えは比較的少ない出費でできた。便利な世の中になった。

 

正解

世間を見ていると、皆がある程度揃った答えをするように思える。

 

どこかで、皆さんは物事には正解があると思っている。

 

世の中には正解が無い問題も沢山あるだろう。一方で、その人がそれで良いと思えばそれが正解とも言える。

 

数学の問題には正解がある。ただ、これは正解がある問題しか接していないからだ。答えが出ない問題は沢山あるというか、解ける問題の方が少ない。

 

一億総評論家なんて言われるが、その時の多勢をもって正解はそっちだ!という風潮。

 

自分の考えは違っても、そちらに流される。そういう時代が長らく続いていたように思うが、最近はもう一歩進んでしまって、そもそも自分の考えは無く、他の短期的に有望そうな答えを自分の考えと錯覚する。

 

大変な時代になってしまったような気がする。

後悔先に立たず

後悔先に立たずという言葉がある。

 

物事が起きないと、後悔も起きない。そういうことだろう。

 

意味を取り違えている可能性もある。

 

後悔は後から起こるものだから、それを恐れて動けないのは愚かだということかもしれない。

 

後悔を先にしてしまえばどうか。これは無理な話なのだろうか。

 

まず、物事をはじめるまえに、さっさと後悔してしまう。後悔ではなく前悔であろうか。

 

その上で、物事をはじめれば、後悔先に立っているので後悔ではない。

 

しかしながら、はじまるまえから後悔している場合、そもそも物事をはじめられるのか。

 

やはり、後悔先に立たずで、後悔を前もって得る事は得策では無いようだ。

 

良いアイデアだとおもったのだが。

ボツとなった原稿

あるコーナーに500文字程度で8回ほど適当な文章を載せてもらった。全体のバランスからボツになった原稿があるので、ここに載せておこう。全体に私は私は系が多くなりがちだったのが反省点。このボツの二つも私は私は系。

 

宗教と科学

私は30年間、応用数学の世界で研究教育に携わっています。一方で、2年ほど前から寺の住職もしております。宗教と科学というテーマを語るにはもってこいであろうと思いますが、正直深く語れることはあまりありません。ですが、仏縁を多くいただく中で思う事は、科学と宗教の両方とバランス良く付き合うことが大事であろうということです。どちらかを排除するのはよろしくない。宗教家の方がよく一方的に科学批判をされますが、どれほど科学の事をわかっておられるのか。一方で、宗教家ではない多くの方はそれほど宗教に興味を持たれておらず、科学全盛の時代において宗教はもはや不要という方も多いように思います。コロナ禍に限らず、そもそも全ての人は数多くの苦しみの中で生きています。しかし、それに気づかず、最初に出会う苦や孤独に絶望する。日本では自死が多いということですが、とても悲しいことです。科学と宗教は貢献できるポイントが異なりますが、どちらも幸福に大きな役割を果たすものです。100年人生と言われる中で、自らの幸福、他の人の幸福、世界の幸福をどう捉えるのか。次々とアップデートされる社会構造の中で、アップデートする事ができない我々の内面に気が付くとき、不器用な自分自身のことが愛おしく感じられます。2ヶ月間ありがとうございました。南無阿弥陀仏

 

諸行無常

私の専門はパターン形成問題です。諸行無常、砂上の楼閣は時間とともに崩れ去る宿命の中で、我々のような形あるものができあがる仕組みを研究しています。これを自己組織化と言います。ところで現在、都市部への人口集中が顕著ですが、価値観ということからするとどんどん一様化・標準化が進んでいるように見えます。これは、地方が都会に追いつきたいということから生じているものですし、効率優先の結果でしょう。価値観の多様性は失われ、ボリュームすなわち量が選択基準としかならず、結果としてさらなる都市部への人口集中がおこっているように思います。地方の田舎はもっと個性を持つべきです。首都圏周りには素敵な田舎が沢山あります。自然も豊かで、サービスの質も高い。一方で人口集中地から遠く離れた田舎町にどういった個性を見いだせるか。自己組織化こそが、個性的な街を作るヒントであると思うのです。地方が自ら砂山として隆起するパターン形成を引き起こす。自己組織化のメカニズムは、実は個々の繋がりにあります。個々が相互作用し、大きなうねりが諸行無常の世界に自然にできあがります。そのうねりのパターンが街の個性であり、そこに人は魅力を感じるのです。どのようにすればそのようなうねりが生じるのか。まだまだ研究が必要です。